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各種検査について

呼気NO(一酸化窒素)検査とは?

呼気(吐いた息)中に含まれる一酸化窒素(NO)の濃度を測定する検査で、2013年6月より保険を用いての検査が可能となりました。気管支喘息の病態と関連する好酸球性気道炎症を調べることができ、喘息の補助診断に用いられます。さらに治療薬の効果予測(薬が効きやすいかどうか)、効果判断(薬が効いているがどうか)、治療薬増減の判断に有用です。
喘息は気道の炎症によって起こってくる病気(詳しくはこちら…気管支喘息)でありますが、気道に炎症が起こってくると誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)というNOを合成する酵素が増え、呼気中のNO濃度が上昇してきます。そのため、呼気中のNO濃度が気道の炎症程度を反映すると考えられています。

タバコが原因で起こってくるCOPD(詳しくはこちら…COPD) でも気道に炎症が起こってきますが、NOは好酸球性気道炎症を起こす気管支喘息や咳喘息で特異的に上昇するために、COPDとの鑑別診断にも有用です。
呼気中のNO濃度は喘息状態が安定している時は低値になり、状態が悪化している時には高値になるため、治療を強化したり、減量したりする目安にもなります。

呼気NOの検査方法

1.息を十分に吐き出します。
2.測定器のマウスピースをくわえて目一杯息を吸い込みます。
3.マウスピースをくわえたまま10秒間息を吐き出します。

検査時間は測定開始から結果表示まで約2分間です。
咳などの症状がひどい場合でも、それほど苦しくなく施行可能です。

呼気NO濃度と気管支喘息

日本人の成人健常者を対象とした調査では、正常上限値は36.8ppbと報告されています。また健常者と喘息患者を鑑別するために行われた調査では、最も優れたカットオフ値は22ppbと報告されています。したがって、喘息を疑わせるような症状を認め、呼気NO濃度が22ppb以上であれば、喘息の可能性が高く、37ppb以上であれば、ほぼ確実に喘息であると診断されます。

呼気NO濃度に影響を与える因子

アレルギー性鼻炎やウイルス感染がある場合は、濃度が上昇することがあります。
喫煙、過換気、運動などにより濃度が低下します。

呼気NO検査費用

窓口負担は1割負担の方で240円、3割負担の方で720円です。